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小さじ一杯程度のクリエイティビティを絞り出すブログ

Fitbitほしいなとか思ってたら「Quantified Self(定量化された自己)」の話にたどりついた

The VergeのポッドキャストWhat's Tech? がおもしろくてたまに聞くんだけど、とくにQuantified Self(定量化された自己)の回が、ヘルストラッカーとかほしいなあなんてフゴフゴぼやいていた自分にドンピシャでした。

 

 

 

 

「Quantified Self」は自分の身体的、精神的なデータをせっせとこしらえて活用していこうぜ!的なムーブメント。番組のなかではヘルストラッカーとかウェルネストラッカーをじゃらじゃらつけて、excelスプレッドシートに数字を打ち込んでる人みたいに表現されたりしてました。わたしの周りでもfuelband着けて毎日アプリをチェックしてる人がいたなあ。ちなみに上のTED動画は2010年のものなので割とちょっと前から言われてることのようです。ふつうにはじめて聞いた。

 

最近ではマイナス面もちょくちょく指摘されてるようで。ふつうに「Quantified Self」で検索したらこんなのもあった。

Why Counting Your Steps Could Make You Unhappier - Duke's Fuqua School of Business

タイトルはずばりなぜ歩数を計測すると不幸せになるのか。デューク大学フュークアスクールオブビジネスの研究みたいです。6つくらい実験をしてるのですが中身は割と似てる感じ。要するになにかしらの活動の効率とか達成度を数値でチェックしつづけることで、その活動の楽しさ度にネガティブな影響をを与えるかもみたいな。

 

たとえば被験者に歩数計をつけてウォーキングしてもらってます。ひとつめのグループは定期的に数値をチェックしないといけない、ふたつめのグループはテープでディスプレイを塞いでチェックできない状態。そうするとひとつめのグループのほうがより長い距離を歩ける一方で楽しみは減っていたのだそう。しかも自発的に歩数計を着けた人でも同じ。

 

What's Tech?ではThe VergeのElizabeth Lopattoさんが数値を集めたとしてもそのデータが実際に役に立つのかはわからないことなんかも指摘してて、ちょっと納得。あと集めたデータは科学的に意味があるの?みたいな質問も、装着している人の状況がバラバラすぎてそこまで有益な情報ではないのではみたいに答えてました。

 

あとは「自分でなに食べたい」とか「自分がいまどういう気持ちか」みたいなのを自分の体と会話しながら決定していくself awarenessがあればquantified self的なものにドップリになる必要はないようね、みたいな話もしてました。まあそうなんだけど、自分では気づかないかもしれない何かが見つかるのではみたいなのあるじゃん!ね!

 

まあ歩数にしろ体重にしろ、特定の指標にふりまわされて本来の意味がどっかにいっちゃうことはよくある気はするからそんなに新しい話ではない気もするよね。手段が目的化しないように気をつけよう的なやつ。

 

とか言いつつ、自分はまだまだふりまわされるタイプの人間で、ちょっと前に買ったpebbleで歩数とか睡眠時間とかが表示されるとついつい気にしたりしてしまう。あとkindleでこのチャプター読み終わるまであと◯◯分とか書いてあると燃えちゃう。kindleくんの期待を上回ってやるぜえええ!みたいなね。ヘルストラッカーなんぞ買った日にはさぞかしチェックしてしまうことでしょう。それもまた楽しいからいいのだ。