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浜崎あゆみの「Trust」はわたしのなかで「Believe in yourself」な応援歌だ

浜崎あゆみ

小学生のわたしはこの字面をみるだけでも相当わくわくすることができた。自分が「あゆみ」という名前だったらどんなに素敵だろうとすら思っていたし、名字が「浜崎」な人をみると羨ましく思っていた。釣りバカ日誌を知ったのも浜崎あゆみがきっかけだった。そういえば小学生のときにありがちな「好きなものと同じ名前の何かを見聞きしてわくわくする現象」っていつからなくなったんだろうか。

 そんなあゆになりたかった小学生のわたしが一番好きだったのが「Trust」だ。一枚目のアルバム「a song for xx」に入っている「Trust」よりも、「A BEST」に入っている「Trust」のほうが好みだった。たぶん一番はじめに聞いた「Trust」が後者のバージョンだったからだと思う。


周りの顔色を気にしてばかり小3のわたしは「周りばかり気にするのは もう終わりにしよう」といってくれるあゆに励まされ、「じゃまする過去達に手を振ったよ」と自分に何度も言い聞かせていた。歌詞に何度かでてくる「あなた」とか「ふたり」に関しては完全スルーを決め込み、わたしを応援してくれる歌と勝手に解釈して聞いていた。

そして、20歳半ばの今も「Trust」は、己を奮い立たせる用プレイリストのなかに常に存在しつづけている。「何が一番大切かを」を丁寧に教えてくれる「あなた」は未だわたしを見つけてくれそうもないし、口びるに近づき始めるようなときめくイベントもろくに起きない日々を送っている。けれど、自分を信じて自分なりの「一番大切な何か」を見つけようともがき、歩いていこうと意気込みたい日曜の夜、「Trust」はいつもわたしにエネルギーをくれる。

わたしにとってこの歌のタイトルはTrustじゃなくてBelieveかProud ofだ。歌詞にでてくる「あなた」との信頼関係を暗示しているから「Trust」がタイトルなのだろうけど、わたしが超個人的解釈でTrustを聞くときにイメージする「あなた」は、実体のないもう一人の自分の意思のような何かであって。それを頼りに人生を切りひらく一歩を踏みだすとき、初めて自分を誇ることができるよね。そんな歌なのだ。だから「信頼する」というニュアンスの強い「Trust」よりも「信じる」、「誇りに思う」を意味する単語がぴったりだ。ああ書いててまた聴きたくなってきた。