Everything Sucksな世の中で。サウスパークシーズン20第3話のゆるい感想
このところ心身ともに調子が悪かったのですが、こういうときこそサウスパークのような作品を引きこもって見るのが心に効くことに気づきました。
というわけでエピソード3で気になったところを書き残しておく。
Twitter殺人か、Twitter自殺か
前エピソードからひきつづき、Twitterアカウントが個人の人生そのものと同等に扱われてます。仲間にスマホやタブレットを破壊され、SNSから失踪したCartmanを、警察は捜索している様子。
Most people that quite Twitter leave at least three paragraphs stating that they're quitting Twitter before they quit Twitter. This child just stopped using it.
(Twitterをやめる人はだいたい3パラグラフくらいの文章でTwitterをやめることを宣言するものだ。でもこの子は突然Twitterの更新をストップしたのだ)
これは日本でもあるあるだなーと。
そんな感じで捜索されているCartmanですが、前回Twitter自殺をしたHediとおしゃべりしたりポテトを食べたりして、友達っぽい交流を深めていきます。ついでにCartmanは女の子にタマがついていないことを初めて知るのでした。よかったよかった。
Everything sucks(全部どうしようもなくクソ)
さて、サウスパークの世界でも大統領ディベートが開催されてます。がっつり言うべきセリフを記憶しているヒラリーげふんげふんTurd Sandwichさんと、そもそも何をすべきかわかっていないから大統領選を辞退したいGiant Doucheがディベートで意見を交わし合うことに。
ディベートが開始するや否や「わたしは大統領になるべきではない。彼女に投票するべきだ」と必死で群衆を説得するDouche。しかし、Doucheが大統領選を辞退したいことなど知らなかったTurd Sandwichは、攻撃に反論する用に丸覚えしたフレーズを必死で繰り返してしまいます。「自分はダメだからTurd Sandwichに投票しよう!」というDoucheに対して、「My oponent is a liar. He cannot be trusted(この人は嘘つきです。信用してはいけません)」と逆に否定してしまうTurd Sandwitch。
よしもと新喜劇の中盤で、結ばれない恋人のために一芝居打とう!ってなったときに起こりがちなすれ違いコントですね。(例えになってなくてすみません)
その後も、大統領にならないように「I am not a good person」だと繰り返すDouch。もし自分が当選したら、
I'll seriously throw up and have lost all faith in humanity
(本気で吐いて、人間というものを信じることができなくなる)
とまで言い切って必死です。しかし、これに対しても「他の嘘つき"政治家"と違うううう!!!」と拍手を送る人々。なんだこれ。
Doucheを支持する人に呆れ「Everything sucks」と言っていたRandyもこいつ...憎めない...となった様子。
今回のエピソードで一番好きなのはここらへんの流れでした。というのも、わたし自身こういう「いや、本当にわたしなんかじゃダメなんですうっ....」みたいな人の素直さや実直さにびびっときて何となく支持してしまうタイプだから。想像でしかないけど、日本人の多くもこういう素直さとか実直さにきゅんきゅんしがちなところあるんじゃないですかね。そう思うと、トランプを支持する人たちの気持ちが少しだけ、ほんの少しだけ理解できなくもないのかなとくるわけです。(実際トランプはまったく何も考えていないわけじゃないと思うけど)
エピソード後半では、前回ノリノリで荒らし行為でパーリナイしていたSkunkhunt42がそろそろやばい感じになってきたり、「I just don't understand what's at the bottom of a vagina(Vaginaの下がどうなってるのかわからない)」というCarmanに「Do you want me to show you?(見せてあげようか?)」とHediが答えて、ホーリーシットだったり。大変思わせぶりなエピソード3でした。
ほんとEverything Sucksだよね